留学しないで英検準1級・TOEIC最高890点の私が、子どもに早期英語教育をしない3つの理由

英語の早期教育が過熱している昨今。小さいころから英会話に通っている子のはなしも聞きます。

わたしは学生時代から英語が得意で、学生時代の英語の偏差値はいつも75くらい。

英検準1級も持っていて、TOEICは最高890点です。

そんなわたしは、子どもに英語の早期教育をほどこすつもりはありません。(子どもが自分でやりたいと言ったときは別)

今回は、留学しないで英検準1級・TOEIC最高890点のわたしが、子どもに英語の早期教育をしない3つの理由について書きます。

英語学習は早いほど良いのか

まず、脳科学的や言語学的に、早期英語教育の効果が実証されているのかについて整理します。

バトラー後藤裕子氏の『英語学習は早いほど良いのか』に、その答えは書かれています。

外国語環境では、学習開始年齢はそれほど重要な要素ではない(略)

学習開始年齢よりも、学習時間数と学習の質が習得の程度を左右する大きな要因

(『英語学習は早いほど良いのか』、P.172)

上記の引用からわかるように、脳科学的や言語学的には、早期英語教育の効果は実証されていません。

しかし、早くから英語を学ばせれば、累積の学習時間数は多くなるので、英語力が身につく可能性が上がることが予測されます。

そのためわたしは、早期英語教育の効果を否定しているわけではありません。

英語を早くから学ばせるかどうかは、親の意向しだいで、わたしは学ばせるつもりはないということです。

次章から、わたしが子どもに早期英語教育をしない理由についてくわしく説明します。

理由1: 好きなら、大人になってからでも身につく

1つ目の理由は、英語は大人になってからでも身につくからです。

「英語は大人になってからでも身につく」と実感したのは、自分の経験をふり返ってのこと。

わたしの英語遍歴をざっくり話すと、こんな感じです。


・中学1年生:初めて英語を学ぶ。近所のおばさんがやっていた英語塾に週1回通い、予習・復習をみてもらう。

・高校2年生:英検2級に合格。

・高校3年生:英語の偏差値は75くらい。

・大学1年生:大学でスペイン語を専攻する。

・大学3年生:スペインに留学する(約1年間)。大学は1年休学。

・2回目の大学3年生:就活のためTOEICを受ける。845点。

・社会人1年目:希望通り、英語がたくさん使える仕事に就く。

・社会人3年目:英語をもっと伸ばしたい!と、イーオンに通う。(約2年間)

・社会人4年目:英検準1級&TOEIC890点取得。この時、28歳。


大事なポイントは、次の3つ。


1.英語は中学からしか勉強していない

2.英語圏には留学していない

3.大人になってから英検準1級&TOEIC890点を取得している


バリバリの中学英語から入ったし、英語圏にも留学していないけど、英語が好きだからどんどん力がつきました。

わたしは「好きこそものの上手なれ」ということわざは、その通りだと思っています。

子どもが自分の興味を伝えられるような年齢になったときに、「英語を勉強したい」と言ったときには、英語を学ばせたいと思っています。

難関国立大学出身のわたしにとって、一番役に立った習い事を教えます

2016.07.28

理由2: 語学は必要になればできるようになる

わたしが子どもに早期英語教育をしない2つめの理由は、語学は必要になればできるようになるからです。

わたしがこう結論づけたのには、2つの理由があります。


1.英語が苦手な後輩たちが、英語を使わなきゃいけない仕事をしたら、急に上達したから

2.中3レベルのスペイン語しかできなかったのに、スペインに留学したら急に上達したから


英語の苦手な後輩たちが、仕事で英語を使ったら上達した

わたしは、新卒で入社した会社で、英語を7割・日本語を3割くらい使う仕事をしていました。

わたしはたまたま英語が得意でその部署に配属されましたが、私の後に入社してきた後輩2人は、英語が苦手でした。

最初は正直、「これどういう意味なんだろう・・」というような英語のメールを書いていた2人。

しかし、伝わらないと仕事にならないので、やりとりを繰り返すうちに、「これは通じる」「これは通じない」というのを肌で身に着け、メキメキ上達していきました。

その結果、1年後には、最初とは比べものにならないほどの英語力を身に着けていました。

スペインに留学したら急にスペイン語が上達した

わたしは大学でスペイン語を専攻していて、3年生の時にスペインに留学しました。

専攻していると言っても、勉強し始めて2年半。

中学3年生レベルの英語程度のスペイン語しか話せませんでした

留学した当初、ホームステイ先の家族やスペイン人の友達とは、ろくに会話になりませんでした。

でも、スペインという場所は、ヨーロッパで英語が通じない国で有名。(イタリアと1・2を争っている笑)

スペイン語ができないと暮らしていけません。

生活するため、そしてスペイン人の友人を作るために、必死で頑張りました。

その結果、DELEという世界共通のスペイン語検定で、superiorという最上級レベルの検定に合格しました。

この2つの経験から、語学は必要な時には身につくことを実感しました。

理由3: 語学は一度身につけただけではダメ

わたしが子どもに英語の早期教育をさせない3つめの理由は、語学は一度身につけただけではダメだからです。

わたしは一時期、DELEという試験の最上級レベルに合格するほどのスペイン語力を身に着けましたが、今ではまったくスペイン語を話せません(苦笑)

完全にわたしの怠慢ですが、大学を卒業して以来、スペイン語とは無縁の生活を10年送った結果、スペイン語がまったくできなくなりました。

語学というのは、一度身につけただけではダメで、日常的な訓練が必要なのです。

まとめ


〈子どもに英語の早期教育をしない3つの理由〉

1.大人になってからでも遅くはないから

2.語学は必要な時になればできるようになるから

3.語学は一度身につけただけではダメだから


ただ、英語ができることは大学受験にはかなり有利ですし、英語がいちばん先取り勉強しやすい科目だと思います。

英語は、ある程度のレベルまでなら、地頭のよさではなく努力で何とかしやすい科目だからです。(この場合の「ある程度」は、わたしくらいのレベル。大学受験では高得点がとれるけど、ネイティブレベルにははるか遠い)

一方、数学や物理、国語などの科目で同じレベルを目指すのは、努力だけではむずかしい面があると思います。

だから、受験という観点からいうと、小さいころから英語を学ばせることの意味はあると思っています。

しかし、英語はあくまで「手段」です。

よく言うことですが、英語ができることと、仕事ができることは違います。

社会人時代、英語を必要とする部署で働いていましたが、英語はイマイチでも仕事がめちゃくちゃできる方もいましたし、英語はめちゃくちゃできるけど仕事がイマイチな方もいました。

そういった経験から、自分の子どもは英語ができてもできなくても、どっちでもいいかなというのが、わたしの個人的な考えです。