個人型確定拠出年金の運用指図者は、必読!手数料・おすすめの金融機関・移換時期などのまとめ

「個人型確定拠出年金の運用指図者になったけど、どうすればいいのかさっぱりわからない!」

4年前、わたしが新卒で勤めた会社を退職したときに直面した問題です。

インターネットで探してもたいした情報がなかったので、証券会社に電話したり自分で調べたりしてようやく理解しました。

今回はそのときの経験から、金融機関や移換時期など、個人型確定拠出年金の運用指図者が注意すべき3つのポイントをまとめます。

運用指図者とは?

注意すべき3つのポイントについて書く前に、運用指図者について説明します。

運用指図者とは、掛け金は拠出できずに「運用を指図する」だけの方のこと。

「運用を指図する」とは資産を売却して、金融商品を購入しなおすこと(=スイッチング)ができるという意味です。

なお、確定拠出年金は60歳になるまで資産を引き出すことはできません。

次の3つのいずれかに当てはまる方は、個人型確定拠出年金の運用指図者のはず

次の3つのいずれかに当てはまる方は、個人型確定拠出年金の運用指図者になっているはずです。


1. 以前に勤めていた会社で企業型確定拠出年金に加入していたが、転職後の会社に企業型確定拠出年金がなかった

2. 以前に勤めていた会社で企業型確定拠出年金に加入していたが、退職して自営業をはじめた

3. 以前に勤めていた会社で企業型確定拠出年金に加入していたが、退職して専業主婦(夫)になった


それでは次章から、個人型確定拠出年金の運用指図者にとって注意すべき3つのポイントを紹介します。

1. 退職後6ヶ月以内に資産を移換する

退職後6ヶ月放置すると国民年金基金に自動移換される

注意すべき3つのポイントの1つめは、退職後6ヶ月以内に、企業型確定拠出年金から任意の金融機関に資産を移換することです。

6ヶ月以内に移換しないと国民年金基金連合会に自動移換されるのですが、自動移換されてしまうとデメリットしかありません。

自動移換されたときのデメリット4つ

自動移換されてしまうと、4つのデメリットがあります。


1. まったく運用ができないので、資産を増やすことができない

2. 確定拠出年金を引き出せる年齢になっても、資産を引き出せない(※給付を受けるためには金融機関に資産を移換しなければいけません)

3. 国民年金基金連合会で資産を預かっている期間は確定拠出年金の加入期間とはみなされないため、受取開始の時期が遅くなることがある(60歳→最高65歳に)

4. 年間612円の運営管理手数料が、ご自身の資産から引かれる。

〈参考〉国民年金基金連合会


自動移換にはデメリットしかないので、退職後かならず6ヶ月以内に資産を移換してくださいね。

自動移換されている方でも資産を移換できる

もし6ヶ月を過ぎてしまって自動移換になってしまっていても、好きな金融機関に資産を移換できます。

手数料が安くなったり、給付時期が早くなるなどのメリットがありますので、移換することを強くおすすめします。

2. かならず手数料の低い金融機関を選ぶ

注意すべき3つのポイントの2つめは、かならず手数料の低い金融機関を選ぶことです。

企業型確定拠出年金に加入していたときには口座を維持するための手数料を会社が払っていましたが、運用指図者になると自己負担になります。

手数料が自分の資産から自動的に引かれるしくみです。

手数料の高い金融機関を選ぶと自分の資産がどんどんなくなってしまうので、手数料の低い金融機関を選ぶことがとっても大事なんです。

金融機関によって異なる手数料は、運営管理手数料

まず、個人型確定拠出年金に加入していると、かならずかかる手数料があります。この手数料はどの金融機関を選んでも同じです。


〈かならずかかる手数料〉

・移換するとき:国民年金基金連合会に、2,777円(1回きり)

・口座管理手数料:768円(年額)


金融機関によって異なる手数料は、運営管理手数料です。

金融機関によって金額が大きく違うので、ここが大事なんです。

おすすめの移管先はマネックス証券・楽天証券・SBI証券

おすすめの移管先は、マネックス証券・楽天証券・SBI証券の3社です。


〈マネックス証券・楽天証券・SBI証券がおすすめの理由〉

1. 運営管理手数料が無料

2. 投資信託などで資産運用する場合に、コストの低い優良なファンドがそろっている


投資信託で資産運用する場合には、信託報酬というコストが発生します。

これは資産から毎日少しずつ引かれていくコストなので気づきにくいのですが、リターンを確実に減らす要素です。

マネックス証券・楽天証券・SBI証券の商品ラインナップには、このコストが低い優良なファンドがそろっています。

2017年10月時点でもっともおすすめなのはマネックス証券

マネックス証券・楽天証券・SBI証券の3社の比較表

マネックス証券・楽天証券・SBI証券のどれもおすすめですが、2017年10月時点でもっともおすすめの証券会社はマネックス証券です。理由は2つあります。

1. コスト(信託報酬)が低い商品が多い

マネックス証券がおすすめな理由の1つめは、SBI証券や楽天証券に比べてコスト(信託報酬)が低い商品が多いこと。

これは各証券会社の運用商品の信託報酬です。各資産クラスのなかで最も信託報酬が低いものを選んでいます。

▼運用商品の信託報酬の一覧

idecoの信託報酬比較

一見してわかるとおり、ほとんどの資産クラスでマネックス証券の信託報酬がもっとも低いのです。

2. 受け取るときの自由度が高い

マネックス証券がおすすめな理由の2つめは、受け取るときの自由度が高いこと。

マネックス証券は、受け取り時に一括・分割・一括+分割の3種類から選べます。


〈受け取り方法〉

・マネックス証券:一括・分割・一括+分割の3種類から選べる

・楽天証券:一括・分割・一括+分割の3種類から選べる

・SBI証券:一括・分割の2種類から選べる


マネックス証券の確定拠出年金プログラムを見てみる

▼マネックス証券・楽天証券・SBI証券の3社をくわしく比較しています

【2017年10月最新】iDeCo(個人型確定拠出年金)の証券会社を比較。おすすめの証券会社は?

2017.10.04

高い手数料を払っていたら金融機関を変更

ここまでの記事を読んで、「どうしよう!高い手数料払ってる!」と気づいた方もいらっしゃると思います。

1年で約5,000円という運営管理手数料を取っている金融機関もありますからね……。

大丈夫です。移管手数料さえ払えば、金融機関が変更できます

損しないように、かならず変更しましょう!

3. 金融機関に資産が移換されたら、どの商品に移換されたか要チェック

注意すべき3つのポイントの3つめは、任意の金融機関に資産が移換されたら、どの金融商品に移換されたかチェックすることです。

運用指図者になった場合、金融機関を決めた時点で、決められた金融商品に資産が自動移管されます。

実際に資産が移管されたら、次の手順をふんでください。


1. 移管後、どの商品に移管されているかを確認する(※通常は元本保証型の定期預金に移換されます)

2. 他の商品を選びたい場合、資産を売却して金融商品を購入する(=スイッチング)


まとめ


〈個人型確定拠出年金の運用指図者にとって注意すべき3つのポイント〉

1. 退職後6ヶ月以内に資産を移管する

2.移管先はマネックス証券・楽天証券・SBI証券がおすすめ(※2017年10月時点では、マネックス証券がもっともおすすめ)

3.資産移管後、どの金融商品に移管されたかをチェック。希望の商品でない場合には、資産を売却して購入しなおす(=スイッチング)


マネックス証券の確定拠出年金プログラムを見てみる

運用指図者になったら資産をどうすればいいの?

資産を移換した後の疑問は、「資産をどうすればいいのか?」だと思います。

運用指図者ができることには、次の2つがあります。


1. 運用指図者として、企業型確定拠出年金のときの資産を運用する

2. 加入者に変更して、新たに掛金を拠出する


▼専業主婦などの税金を納めていない方は、基本的には1番の「運用指図者として企業型確定拠出年金の資産を運用する」のがおすすめ。くわしくはこちらの記事をご参照ください。

個人型確定拠出年金の運用指図者は、投資信託で資産運用するべき?それとも定期預金を選ぶべき?

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▼お勤めされていて税金を納めている方は、基本的には2番の「加入者に変更して、新たに掛金を拠出する」のがおすすめです。くわしくはこちらの記事をご参照ください。

運用指図者の会社員・自営業・公務員の方は、老後資金を貯めるためなら加入者に変更するのがおすすめ

2017.02.11



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