バランスファンドのメリット・デメリット。バランスファンドと個別のインデックスファンドはどちらがいい?

「バランスファンドと個別のインデックスファンドを組み合わせるのって、どちらがいいの?」

わたしがインデックス投資をはじめる前に疑問に思っていたことです。

今回は、バランスファンドのメリットとデメリットをまとめ、バランスファンドと個別のインデックスファンドはどちらがいいのか?についてわたしの意見を書きます。

結論から書くと、どちらにもメリット・デメリットがあるので、ご自身にあったほうを選ぶべきだとわたしは思います。

バランスファンドとは?

バランスファンドとは、複数の資産クラスがふくまれている投資信託のこと。

一方、個別のインデックスファンドは1つの資産クラスだけなので、自分で組み合わせることでバランスファンドと同じような運用をすることができます。

バランスファンドのメリット

1. 1本のファンドだけで分散投資ができる

バランスファンドのメリットの1つめは、1本のファンドだけで分散投資ができることです。

たとえば、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の場合、次のような資産配分になっています。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の資産配分

〈出典〉三菱UFJ国際投信

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)を10,000円分持ったとすると、次のように資産を持っていることになります。

MAXIS Slimバランス(8資産均等型)を10,000円分持ったときの金額

個別のインデックスファンドを組みあわせてeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)と同じ資産配分にしようと思うと、8つのファンドを保有しなければいけません。

バランスファンドの場合、1本のファンドを持つだけでいいので、買い付けのときだけでなく売却のときにも管理がラクだといえますね。

2. 自分でリバランスする必要がない

バランスファンドのメリットの2つめは、自分でリバランスをする必要がないことです。

リバランスとはくずれた資産配分をもとにもどすこと

運用を続けた結果、個々のファンドが異なった値動きをすると、はじめに決めた資産配分がくずれることがあります。

値上がりしているファンドを解約して、値下がりしているファンドを買いなおすことで、もとの資産配分にもどすことを「リバランス」といいます。

運用前のアセットアロケーションの円グラフ
運用後のアセットアロケーションの円グラフ
リバランス後のアセットアロケーションの円グラフ

バランスファンドだと運用会社がリバランスをしてくれる

個別のインデックスファンドを組み合わせる場合には自分でリバランスをしなければいけませんが、バランスファンドの場合には運用会社がリバランスをしてくれます。

リバランスの必要性の有無については、専門家によっても意見が異なりますが、一般的にはリバランスをしたほうがいいと言われています。

その理由は、「まったくリバランスを行わなかった場合と比べてリスク(価格の変動幅)を抑える(『臆病な人でもうまくいく投資法 お金の悩みから解放された11人の投信投資家の話』)」ことができるからです。

リバランス不要は、長期的に投資を続けるための大きなメリット

1,000名以上の資産運用相談に携わってこられたカン・チュンド氏の著書『ラクして増やそう!バラつみ投資 やさしい投資の答えはバランスファンド✕つみたて!』のなかには、とても興味深いことが書かれています。

長年のコンサルティングの中で、この「リ・バランス」を続けるのが難しい!と感じるお客様が、意外に多いことに気付いたのです。

(『ラクして増やそう!バラつみ投資 やさしい投資の答えはバランスファンド✕つみたて!』)

インデックス投資は、長期保有をすることで利益を出すことをめざす投資方法。

長期的に投資を続けるためには、リバランスをする必要がないというのは大きなメリットです。

バランスファンドのデメリット

1. 資産配分を自分で選ぶことができない

バランスファンドのデメリットの1つめは、資産配分を自分で選ぶことができないことです。

たとえばeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の場合、国内リートがはいっています。

eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の資産配分

もし「国内リートはいらない」と思っても、それだけをやめることはできません。

同様に、「先進国株式が20%で、日本株式を5%にしたいな……」というような変更もできません。

資産配分にこだわりがあるならば、バランスファンド1本だけで運用することはむずかしいと思います。

2. ファンドによっては手数料(信託報酬)がやや高い

バランスファンドのデメリットの2つめは、個別のインデックスファンドとくらべて信託報酬と呼ばれる手数料がやや高いことです。

信託報酬とは?

信託報酬とは、ファンドを運用・管理するための手数料のこと。

ファンドの保有者が負担します。

コストがやや高いといっても、9割以上のファンドよりは安い

信託報酬は毎日少しずつ資産から引かれているので一見気づきにくいコストですが、確実にリターンを減らす要素。

そのため信託報酬が低ければ低いほどいいのですが、バランスファンドはファンドによっては信託報酬がやや高いのです。

バランスファンドと個別のインデックスファンドの信託報酬の比較表

ただ、「やや高い」といっても、個別のインデックスファンドを組み合わせるよりは高いだけであって、日本の投資信託の90%~99%ともいわれる「高コストファンド」に比べれば安いことは覚えておいてください。

つまり、「バランスファンド=コストが高いからダメ!!」というわけではなく、ギリギリまでコストを追求したいならバランスファンドは適さないというわけです。

バランスファンドと個別のインデックスファンドはどちらがいい?

これまでに説明したとおり、バランスファンドにも個別のインデックスファンドにも、メリットとデメリットがあります。

バランスファンドと個別のインデックスファンドを星取表で比較

そのため、「バランスファンドがいいのか?個別のインデックスファンドを組み合わせるのがいいのか?」は、あなた次第です。

管理するファンドを減らしたい。リバランスをしたくない⇒バランスファンド

管理するファンドを減らしたい方やリバランスが手間だと感じる方は、バランスファンドが向いています。

ただし、資産配分が思いどおりにならないことと、コストをギリギリまで抑えられないことは許容してください。

資産配分にこだわりがある。コストをギリギリまで下げたい⇒個別のインデックスファンド

資産配分にこだわりがある方やコストをギリギリまで下げたい方は、個別のインデックスファンドを組み合わせることが向いています。

ただし、管理するファンドが増えることと、リバランスの手間が発生することは念頭に置いてください。

まとめ

今回は、バランスファンドのメリット・デメリットについて書きました。

バランスファンドにも個別のインデックスファンドにも、いい面と悪い面があるので、自分にあったほうを選択したいですね。

(※投資は自己責任でお願いします)

おすすめの本

『ラクして増やそう!バラつみ投資 やさしい投資の答えはバランスファンド×つみたて』

バランスファンドに投資したい方におすすめの本です。

わかりやすく・はじめやすいのに定価が380円と衝撃の安さなので、読まなきゃソンだと思います。

「どのバランスファンドを選べばいいの?」という疑問にも、カン氏が明確に答えてくれていますよ。

『全面改訂 ほったらかし投資術』

個別のインデックスファンドを組み合わせたい方におすすめです。

レビュー記事も書いているので参考にしていただけるとうれしいです。

『ほったらかし投資術』を読んで実践したら、お金の悩みがひとつ解決した

2017.01.17

関連記事

▼わたしはバランスファンドとETFを組み合わせて投資をしています

30代子育て家庭の投資状況。投資している商品と目標のアセットアロケーションを紹介

2017.08.07



2 件のコメント

  • macchiさま、はじめまして。このたびは拙著をご紹介いただき、ありがとうございます! 多くの人に(個別のインデックスファンドを組み合わせる方法と)実は「もうひとつ」投資のやり方がありますよ!ということをお伝えしたく本書を執筆しました(^^)どちらも長所短所があるので、自分にはどちらが合うのかを吟味していただければ幸いです。

    • カンさま、はじめまして、こんにちは。
      まさかまさか……ブログにメッセージをいただけるなんて思ってもみませんでした。とてもうれしいです!

      わたしも自分が個別のインデックスファンドやETFに投資していて少し面倒くささを感じているので、多くの方が長期投資をするうえでバランスファンドのメリットは大きいと思います。

      『ラクして増やそう!バラつみ投資 やさしい投資の答えはバランスファンド×つみたて』はとてもわかりやすく、わたしのような「ふつうの人」の目線に立って書かれているところがすばらしいと思いました。

      これからも応援しています。
      くり返しになりますが、この度はコメントをいただきましてありがとうございました。とても励みになりました!

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。